2度目の破産だ。だますつもりはなかった。資金も隠していない

「2度目の破産だ。だますつもりはなかった。資金も隠していない」。
 1000名を超えるレッスンプロらが取引を巡り集団提訴し、7月21日に東京地裁から破産開始決定を受けた(株)ゴルフスタジアム(TSR企業コード:296139424 以下、ゴルフ社)の堀新(あらた)社長が7月27日、東京商工リサーチTSR)の独占インタビューに応じた。
 レッスンプロへの無料ホームページサービスのスキームは持続可能だったのか。数十億円に及ぶソフトの売上金はどこに消えたのか。約2時間にわたり資金の流れなどを語った。

http://cogoole.jp/searches/blog_detail/802/45361
https://eventregist.com/p/IZeWWES879H5
 ゴルフ社はゴルフ関連サービスで事業を拡大してきたが、大黒柱の事業で顧客から集団提訴され行き詰まった。レッスンプロら顧客が無料でホームページ作成のサービスを受ける代わりに、ゴルフ社からスイング解析ソフトを購入する。そのソフト代金の数百万円はゴルフ社が広告料の名目で支払い、実質無料のふれこみだった。ところが今年2月、広告料の支払いが滞り、顧客は信販会社に約40億円の債務を負うことになった。
 突然の事態に驚いた顧客は「ゴルフスタジアム被害者を守る会(被害者の会)」を結成した。5月26日、まず会員の一部が信販会社に債務不存在を求め集団提訴し、6月にも追加で提訴した。同時に、「被害者の会」は警視庁捜査2課に詐欺の疑いなどで相談している。
 そうした中、6月27日に「被害者の会」の18名がゴルフ社の破産を東京地裁に申し立て、7月21日に破産開始決定を受けた。

インタビュー内容

 インタビューは7月27日、午後4時からTSR本社(東京都千代田区)で行った。主なやり取りは以下の通り(以下、敬称略)。

-何度も取材を申し込んだが、一度も応じなかった理由は
堀:まずレッスンプロら関係者すべてに経緯をお話ししようと考えていた。また、業界としてゴルフ関連の雑誌には説明してきた。その後にメディアということで説明が遅れた。拒否しているということではなかった。
http://blog.crooz.jp/faewroiuaoe/ShowArticle/?no=2
http://blog.crooz.jp/faewroiuaoe/ShowArticle/?no=1
 これまでのTSRの記事は読んでおり、内容はほぼ間違いない。何か嫌われることをしたのかな。

―トラブルとなった取引のスキームは
堀:ホームページを無料で作成し、そのページの広告利用枠を定額で買い取らせていただく。そしてゴルフ社がお客様にスイング解析ソフトを販売し、お客様は信販会社と割賦契約を結んでいただくスキームだ。

-同じソフトを複数枚購入している人や金額が違うのは
堀:弊社の営業マンとお客様との話し合いで枚数や金額を決めていた。ソフトの金額は平均300万円から400万円。拡大路線を進めてきたので、営業マンに厳しく指導してきた。営業に行き過ぎた面はあるかもしれない。